スワップション市場のガンマゾーンとベガゾーン

スワップショントレーダーと話していると、ガンマゾーンとベガゾーン、あるいは、ガンマセクターとベガセクターという用語が出てくる。

 
これは、
・オプション満期1年未満をガンマゾーン
・オプション満期1年以上をベガゾーン
と言っている。
 
オプション満期が長いほど、ボラティリティの影響を受けやすくなり、ガンマに比べてベガのインパクトが大きくなる。
このことを指して、ベガゾーンと言っている。
 
一方で、オプション満期が短いほど、ボラティリティの影響は小さく、原資産自体の変動から来るガンマのインパクトが大きくなる。
このことを指して、ガンマゾーンと言っている。
 
実際にBSモデルのベガとガンマの式を見てみると、
・ベガではオプション満期が分子にある一方、
・ガンマではオプション満期が分母にある。
このことからも、
・長期ゾーンほどベガのインパクトが大きく、
・短期ゾーンほどガンマのインパクトが大きそう、
というのはイメージがつくだろう。
 
オプション満期の軸に加えて、スワップションには原資産のスワップ期間という軸があり、話をややこしくしているが、
まずはオプション満期によってゾーンが分けられているようだ。

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