日本のCVAヘッジとCDS

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解説

日本ではCDSの流動性がないため、メガバンクがCVAを導入してもヘッジできないのでは、という話がリスクマガジンに出ている。

しかし、需要と供給という点からは、メガバンクからのCDSプロテクション買いニーズが急増すれば、売りサイドのデリバティブ業社がどんどん市場に参加するのでは、という楽観的見方も紹介されている。

また、シングルネームCDSに流動性がなく、コストが高くつくということであれば、プロキシーヘッジすることである程度ヘッジできる。
ヨーロッパでヘッジ
シングルネームCDSがないときは、
 
・債券など他の市場商品のスプレッドを使う
・格付け、地域、業種の3ファクターでマッピングする
・インデックスCDSを使う
 
などの選択肢がある。
特に、インデックスCDSによるプロキシーヘッジが現実的だろう。
日本であればiTraxx Japanというインデックスがあるのでこれが使える。
カウンターパーティがヨーロッパと関係なくても、流動性があるので安く済むからとiTraxx Europeでヘッジするようなケースもあるようだ。
 
日本のシングルネームはアジアよりは流動性があるものの、銘柄によっては年間でもほとんど取引がないものも多い。
同じシングルネームCDSでも、銘柄によってトレードされている量が全く異なる。
 
また、メガバンクがCVAをどれくらいの頻度で洗い替えるのかによって、CDSヘッジのニーズ量が変わって来る。
日次に比べれば、月次でしかCVAが変動しない場合の方が、頻繁なヘッジトレードはないだろう。

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