International Money Marketの略で、上場している金利先物の利払日である。具体的には、
・3月、6月、9月、12月の第3水曜日
である。表示は略してMar, June, Sep, Decと書いていたり、3月はH、6月はM、9月はU、12月はZとアルファベット1文字のコードになっていることもある。
3ヶ月ごとになっているのは、金利先物のテナーが3Mだからである。LIBOR3Mを予想する取引となっている。先物なので、デイリーで値洗いが行われ、つまり勝ち負けが毎日決済される。
金利先物の使い道としては、テナーが3Mのフォワードレートを求めるイールドカーブ、いわゆるプロジェクションカーブとかフォワードカーブと呼ばれるものを、生成するのにも使う。このとき、利払日がIMMロールとなるため、通常のスワップやFRAとはグリッドの作り方が異なる。また、限月交代があるため、最も手前のグリッドがMar, Jun, Sep, Decのどれなのかが基準日によって異なる。このような要因でシステム開発は若干手間がかかるだろう。
金利先物は特にドルで一般的な商品で、SOFRも先物から取引が増えている。一方で、ポンドなど欧州通貨では、金利先物よりもFRAの方がメジャーであるとの印象である。
この金利先物とスワップ市場を橋渡しするのがIMMスワップである。これは、スケジュールがIMMロールのスワップであり、LIBOR3Mを参照する。