JPモルガンが社内システムを顧客へ公開

Risk (Feb 2017)

JP Morgan to join Goldman in opening up risk system

記事

・JPモルガンが社内のリスクシステムであるAthenaを顧客へ公開する見通し。

・Athenaはトレーダー、セールス、クオンツがアクセス可能なシステムで、金利・クレジット・為替・コモディティをカバーしており、プライシング、取引登録、リスク管理に用いられている。

・Athenaのデータと分析機能を公開することで、顧客はプライシング、評価、リスク管理などの機能を利用できるようになる。

・似たような話としては、昨年にゴールドマンサックスがSecurities DataBase (SecDB)を顧客に公開している。

・このような戦略の意図としては、バイサイドや地銀などに対して、利用手数料を受け取ったり、顧客リレーションの強化を図りたい、といったことが考えられる。

・また、多額のリソースをリスクシステム高度化に費やしてきたグローバルバンクとしては、金融危機後の規制によって思うようにリスクをとれなくなったことにより、せっかく開発した高度なシステムが無駄になってしまうことを避けるため、システムの有効活用を目指しているとも考えられる。

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