偏微分方程式の数値解法によるプライシング

偏微分方程式をPDEと言うのでPDEと書いてあったり、有限差分法だからということでFDMと書いてあったりする。

プライシングに使う解法は、
・解析解、解析近似解
・ツリー
・PDE
・数値積分
・モンテカルロ
のどれかである。
 
PDEは、特にコーラブル商品と相性がよい。
・解析解がない
・モデルや商品のファクターが3つぐらいまでで、比較的少ない
・商品にコーラブル条項が付いている
といった場合に使う。
 
会社によっては4ファクターでも使っているようだが、モンテカルロに比べると、ファクターが増えた場合、実装が困難になり、計算の効率性も失われる。
 
その点、モンテカルロはファクターが増えても実装はあまり変わらないが、PDEより無駄な処理が多く、計算効率が悪い。
 
PDEによるプライシングは、満期から基準日へバックワードに進めていくため、基準日から満期へフォワードに進めていくモンテカルロとは対照的である。
 
PDEによるプライシングでポイントになるのは、
・計算の安定性を担保するには?
・どのアルゴリズムを使うか
・グリッドをどう作るか
・境界条件をどう設定するか
といった点である。アルゴリズムについては、スキームとも呼ばれるが、陽解法と隠解法、という区分けよりもさらに細かい分類があり、アルゴリズムの選択肢は多い。
これらの各論については今後の記事で書いていきたい。

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