ディープヘッジングとは

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ディープヘッジングの概要
 

Risk.netでは最近、Deep Hedgingがホットトピックになっている。Deep Hedgingとは、機械学習の手法でデリバティブのヘッジ戦略を求めるもので、伝統的なグリークスに基づくヘッジとは一線を画すものである。

 
プライシングモデルでリスク値を求め、それに基づいてヘッジオペレーションを行うのが伝統的なアプローチである。ところが、プライシングモデルは複製と無裁定を前提としており、取引コストや流動性マークダウンなどは当然考慮されていない。
 
トレーダーはそれを百も承知であり、モデルの出すリスク値は参考にしつつも、モデルには織り込まれていない要因について、自身の経験や直観に基づいて適宜調整を行なっている。
 
JPモルガンでは、これらトレーダーの直観によるヘッジオペレーションを自動化しようと試みたが、やはり厳しいということに気づき、異なるアプローチをとることにした。それは、ヒストリカルデータや足元の市場データ、今までは活用していなかったオルタナティブデータなど、ありとあらゆる情報をニューラルネットワークを載せたエンジンに食わせ、その中でヘッジのモデルを自動で適宜調整していくものである。
 
市場ではこれがGame Changerになるのではないか、と話題になっており、バンカメやソシエテなどの外銀も後に続いているようだ。
ディープヘッジングの詳細は今後調べていきたい。

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