自社の無担保ファンディングの仮定に従い、無担保イールドカーブを生成したら、あとはこれを用いてキャッシュフローの割り引きを行うだけとなる。
ここで、JPYファンディングの邦銀がUSD/JPY通貨スワップを行う場合、以下のようになる。
・JPYサイドは、無担保JPYディスカウントカーブで割り引く。
このカーブは、JPY LIBOR 6Mカーブに自社で仮定したファンディングスプレッドを加えたもの。
・USDサイドは、無担保USDディスカウントカーブで割り引く。
このカーブは、無担保JPYディスカウントカーブと通貨ベーシスから生成したもの。
USD担保USDディスカウントカーブと比べて、通貨ベーシス(の絶対値)の分だけ強い割り引きとなる。
これは、ファンディングしたJPYを元手に、通貨スワップでUSDを調達する際に、通貨ベーシス(の絶対値)の分だけ高い利払いになること、
つまり、自社の無担保USDファンディングレートは、そもそもUSDファンディングからスタートできる外銀に比べ、
通貨ベーシス(の絶対値)の分だけ高くついてしまうことを反映している。
—–